医農融合公衆衛生学環とは
文部科学省が法令で定める「研究科等連係課程制度」を活用して、医学系研究科が持つ疫学、保健医療管理学、ヘルスデータサイエンスの知識と技術に関する強み、さらに、農学研究科が持つ環境汚染物質の測定や食品機能性評価の技術、食品衛生の知識と技術に関する強みの双方を活かした、医農融合による公衆衛生学教育を実現する全国初の医農融合による公衆衛生大学院修士課程(学位:修士(公衆衛生学))です。
本学環では、公衆衛生学の専門知識を修得します。特に、愛媛県で課題とされている食と健康に関わる領域に着目し、学びを深めます。そのため、欧米の公衆衛生大学院をモデルとし、さらに本学独自の特色を加えた大学院教育を提供します。
具体的には、国際的な公衆衛生大学院設置基準である5領域(疫学、保健医療管理学、生物統計学、社会科学・行動科学、環境・食品衛生学)の科目を開設し、体系的な教育課程を展開することで、公衆衛生学の専門知識を体系的に修得します。
また、これらの専門知識を修得する科目に加え、医学及び農学の学際的な体制による融合型の科目を開設します。
これにより、食を通じた健康増進に関する知識及び技能を学生に修得させ、例えば愛媛県で発症率が高い心疾患の予防方法など、公衆衛生上の地域課題に的確に対応できる人材を養成します。
養成する人材と効果
国際的な公衆衛生大学院設置基準である5領域の体系的な知識に加え、食を通じた健康増進に関する知識及び技能を有し、地域における様々な課題を認知して、科学的判断に基づいて解決策を講じる能力を備え、多様な関係者と協力して、持続可能な健康施策を実現することができる専門職業人(公衆衛生人材)を養成します。
医療専門職(医師・看護師・歯科衛生士等)、健康に関する実務者(保健師・栄養士、行政職員等)、教育研究者、環境・食品関係従事者等、幅広い分野へ公衆衛生人材を輩出し、 withコロナ時代における地域全体での健康増進・疾病予防、感染症対策に寄与すること、またwithコロナ時代における地域全体での健康増進・疾病予防、感染症対策に寄与することを目指します。