愛媛大学大学院
医農融合公衆衛生学環

ごあいさつ

ごあいさつ

医農融合公衆衛生学環長

治多 伸介 Haruta Shinsuke

 近年、少子・高齢化の進行、ライフスタイルの変化による生活習慣病の増加、新しい感染症や化学物質による健康影響など、多様かつ複雑な健康リスクが懸念されています。こうした様々な公衆衛生上の地域課題に対処するために、健康を対象にした調査・分析の手法を身につけ、保健医療に関わる社会制度や食を含めた環境が人々の健康に及ぼす影響を体系的に理解した、公衆衛生の専門家養成が求められています。

 このような情況を踏まえ、このたび愛媛大学では、全国初の医農融合による公衆衛生大学院(名称:「医農融合公衆衛生学環」)を令和4(2022)年4月に設置いたしました。

 本学環は、文部科学省が法令で定める「研究科等連係課程制度」を活用して、本学の医学系研究科、農学研究科の連携協力により設置するもので、全国初の医農融合による公衆衛生大学院修士課程(学位:修士(公衆衛生学))です。

 本学環では、医学系と農学系の教員が連携し、これまでの公衆衛生の専門知識に加え、食を通じた健康増進にも焦点をあてた教育を実施します。これにより、食生活と健康状態の関連を科学的に解明し、地域の食材を活用した機能性食品の予防医学への応用など、健康増進や健康寿命の延長といった社会的課題に対応できる公衆衛生人材を幅広い分野へ輩出し、with コロナ時代において、地域全体における健康増進・疾病予防、感染症対策に寄与することを目指します。