愛媛大学大学院
医農融合公衆衛生学環

教育課程

教育課程について

 本学環では、下記に紹介する「基礎科目」「発展科目」「融合科目」「実践研究科目」の4つの科目群で構成します。

基礎科目
国際的な公衆衛生大学院設置基準に基づく5領域に関する基礎的な知識を修得する科目
発展科目
公衆衛生に関する知識を発展させた形で、講義・演習やグループ討論、現場実習による実践教育 を行い、地域の様々な課題を抽出し、エビデンスに基づいたより良い施策や方針を提示できる能力 を涵養する科目
融合科目
公衆衛生上の地域課題に対して、食を通じた健康増進、すなわち「医」と「農」の融合によって解決 する知識・技能を修得する科目
実践研究科目
自分の興味や目指す将来像・キャリアパスに応じて、学生が自らの学びに応じた研究テーマ・ 課題を設定し、修士論文に取り組むための研究計画立案と継続的な研究指導を受ける科目

※融合科目以外にも、各科目群において医農融合の教育を取り入れます。具体的には、基礎科目では、環境・食品衛生学の領域で、医学系教員による産業保健に加え、農学系教員による幅広い環境衛生学、食品衛生学を学びます。 発展科目では、「感染症・健康危機管理学」において、人の健康、動物の健康、環境の保全というワンヘルスの 概念を医農融合の教育により学びます。また、「統計演習」、「疫学方法演習」、「EBM演習」は、「医農融合公衆衛生学演習」の前段階の位置づけとしており、食と健康に関する様々な課題を解決する手法を学びます。

履修指導及び研究指導体制

 本学環では、1人の学生に対し、1人の主指導教員及び2人の副指導教員を配置します。主指導教員は学生が修士論文を作成するまでの2年間、主として研究指導に関わる教員であり、副指導教員と共同で指導を行います。

 主指導教員と2人の副指導教員は、それぞれ別の領域の教員が担当し、それにより、学生の専門分野でない領域についても、きめ細かく指導できるよう配慮するとともに、複数の領域の教員が連携して指導することにより、医農融合の教育を実現します。

修了要件と教育課程の概要

修了要件
本課程に2年以上在籍し、30単位以上を修得し、かつ必要な研究指導を受けた上、修士論文 を提出して、審査及び最終試験に合格すること。
教育課程
基礎科目7単位、発展科目9単位以上、融合科目6単位を履修し、実践研究科目8単位を履修する。

取得できる学位の名称等

 本学環では、医農融合の教育により、疫学、保健医療管理学、生物統計学、社会科学・行動科学、環境・食品衛生学の5領域からなる公衆衛生学の体系的な知識、及び食を通じた健康増進に関する知識等を修得します。
そのうえで,学位名称の一般的、国際的通用性の観点から、修了者に授与する学位の名称は下記の通りです。

学位
修士(公衆衛生学)
【Master of Public Health】
学位の分野
医学関係

修了後の活躍分野

  • 科学的な知⾒に基づくデータ分析などにより、食を通じて健康をサポートする医療サービスや疾病予防などを担う医師・看護師・歯科衛生士などの『医療専⾨職』
  • 疫学の知識と幅広い公衆衛生の知識に基づき、健康施策の体系化や医療データの要因分析、コ-ホート研究など、食と健康に関する研究を継続的に進めていく『教育研究者』
  • 公衆衛生の知識を基に、食生活を含めた健康指導などを行い、健康増進に資する施策を担う保健師・栄養⼠や行政職員などの『健康に関する実務者』
  • 食を通じた健康増進のスペシャリストとして、公衆衛生の知識、健康データベースを活用した健康関連商品等の企画・開発を行う『環境・食品関係従事者』

※現在のコロナ禍を踏まえれば、医療機関や行政機関等において、公衆衛生の専門家として、感染症対策の長期化に対応することも期待される。

学生便覧

令和6年度入学者用